小悪魔執事と恋ゲーム
「本当は今日一日ムカついて……イライラして! 大人の彼奴に誘惑されたら取られたらどうしようとか。 ずっと頭ん中で考えてたし……。」
「え!? お、落ち着いて…っ!!」
いつものクールとは裏腹な八乙女に、動揺するわたし。
結構、嫉妬してくれてたの……?
「わたし、八乙女のこと思ったより好きなの── きゃっ…!?」
強引に腕を引っ張られたせいで、わたしは大きくバランスを崩す。
それでも、完璧な八乙女は一瞬で──
頭を引き寄せそのままわたしにキスをした。