小悪魔執事と恋ゲーム
どうやら寝返りをうったときに、わたしを腕枕か何かに勘違いして、八乙女は無意識にそのまま抱きしめたのだろう。
……うん。
小悪魔執事の八乙女のことだ。
きっとそうに違いない。
「寝ぼけないでよ……っ! 離し………」
「んふふ、」
ほっぺたを抓って、ぺちぺち叩いてみたって……
笑ってて。
起きる気配がまるでなし。
痛がってるというより、なんか気持ち良さそう?
Sに見えて意外とMなのか……?
とにかくマイペースな八乙女がズルいよ。