小悪魔執事と恋ゲーム





どうやら寝返りをうったときに、わたしを腕枕か何かに勘違いして、八乙女は無意識にそのまま抱きしめたのだろう。



……うん。



小悪魔執事の八乙女のことだ。



きっとそうに違いない。




「寝ぼけないでよ……っ! 離し………」


「んふふ、」




ほっぺたを抓って、ぺちぺち叩いてみたって……



笑ってて。



起きる気配がまるでなし。



痛がってるというより、なんか気持ち良さそう?



Sに見えて意外とMなのか……?



とにかくマイペースな八乙女がズルいよ。



< 255 / 439 >

この作品をシェア

pagetop