小悪魔執事と恋ゲーム


:

°




「ったく……今日はやけに人で溢れてんな」




パタパタとシャツを仰ぐサラリーマンも居れば、アイスクリームを食べながら歩く老人の姿。



ちょっとの距離を歩いただけでも、背中には嫌な汗がベットリと服にへばりつくのだった。



散歩してる犬なんか舌は出しっぱなしで、ハァハァとバテ気味状態。



靴を履かない動物にとって真夏の道路は、鉄板みたいなもので地獄の熱さに感じるだろう。



とにかくこんな砂漠みたいな生温い気温の厳しいなか、感だけを頼りに、俺はカフェをひたすら探し続けていた。



< 269 / 439 >

この作品をシェア

pagetop