小悪魔執事と恋ゲーム
街中をしばらく歩くと、何やら怒鳴り合うような男女の声が路地裏の方から聞こえてくる。
「いやっ……! 離してよ……っ!」
「いい加減にしろよな!?」
早くカフェを探さなければいけないのにも関わらず、面倒くさい光景に遭遇してしまった。
「はぁ……面倒くさ、」
男が強引に掴んでいた腕を俺は振り解いた。
「嫌がってんだろ。」
「あ”? なんだ、お前。
関係ないガキは引っ込んでろ!」
「さすがに人に向かって、ガキは失礼じゃない?」