小悪魔執事と恋ゲーム
俺と別れてから幸せになったんじゃないのか?
「馬鹿じゃ無いの。 女なんだからもっと身体を大切にしろよ」
「うん……ありがとね。 凛久」
名前を呼ばれるたび。
あの日の記憶がすべて蘇ってくるような気がして……胸の奥がえぐられる。
俺らはもう。
とっくに終わった。
二人とも逢うべきじゃない。
そんなことは分かってる。
……分かってるけど。
悲しそうに笑う君を見てしまった以上。
ほっとけない。