小悪魔執事と恋ゲーム
「さっ、完食もしたところで。
次はお薬の方を」
目の前に水と薬を出され、ぷいっとソッポを向く。
「おや。 お薬はおキライですか?」
誰も薬がスキな人なんて居ないわ。
「無言なところを見るとそうみたいですね。 お薬がおキライな穏花お嬢様は、まだまだ子どものようで」
「……とにかく! 薬は飲まないからっ絶対」
「全く困った人ですね。 口を開けてください」
言われるまま、口を半分ほど開けた。
──すると、口の中に水を入れた八乙女が近づいてくる。
それと同時にわたしの口の中には生温い水が。