小悪魔執事と恋ゲーム
ありえない……ありえない。
公園で八乙女とキスしてる写真が載るなんて。
ありえるはずがない。
こんな写真、盗撮でもしない限り撮れるはずないのに。
「穏花さん!?」
倒れ込むように机に伏せるわたしを見て、望ちゃんが心配の声を上げる。
ごめんね……望ちゃん。
朝からあまりにも心理的ダメージが大きすぎて、返事を返す元気も今のわたしには残ってない。
思考が停止してるんだ。
夢でも……見ているのかしら。