小悪魔執事と恋ゲーム
……あれ?
リビングに居るのはお父様、だけ?
なぜか八乙女の姿がどこにも見当たらない。
てっきり、二人で話してると思ったんだけどな。
「穏花の好きなスイーツを沢山買ってきたぞ」
「わぁ~~! お父様ありがとうっ」
テーブルには数えきれないほどの紙袋の山。
でもわたし一人じゃとても食べきれそうにない。
八乙女と一緒に食べようかな!
……八乙女?
そうよ!?八乙女!
八乙女の名前にハッとする。
すっかり目の前のおみやげに気を取られてたけど、浮かれてる場合じゃない!?