小悪魔執事と恋ゲーム

♥冷めきるコーヒー



:

°




八乙女が出て行ってから2日目。



静かなカフェテラスで、ゆったりとお昼を過ごしていた。



とは言っても別に。



サンドイッチを食べる訳でもなく、スプーンでコーヒーを一向(ひたすら)かき混ぜるだけの繰り返し。



気づけば、コーヒーは冷めきっていた。




「ハァ……。」




飲みもしないコーヒーに、一人虚しくなっていると……。



んん、?



やたら甘い口の中。



えっ!?どうして!?



まだ何も口に運んでいないのに!



なんて不思議がっているのも束の間。




「死神みたいな顔してるわよ」




上から降ってくる毒舌コメント。



すぐに相手を理解する。




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