小悪魔執事と恋ゲーム
「のどびぢゃん!」
いつから向かい側に座ってたの!?
というくらい、気配を全く感じさせない望ちゃん。
テーブルには、ピクニックバスケットが広げてある。
ふんふん、なるほど。
甘い正体はこのパウンドケーキでしたか!
「パウンドケーキを放り込めるくらい、
口を半開きにさせるなんてお嬢様失格よ」
グサッ、。
またまたの毒舌コメントに再ダメージ。
急いで、ケーキをゴックンと飲み込む。
「酷いよ~っ!」
いくら何でも例え方が酷いっっ。
死神なんて……うぅ。
「あら、だってそうじゃない?
魂が抜けかかってたわよ」
「う、」
ご、ごもっとも……。