小悪魔執事と恋ゲーム





「すいません……。」


「ふふ、どうして君が謝るの?」


「だって花かんむりなんて……。
 プレゼントの一つにもなりませんから」


「そんなことない。 
 俺にとっては最高の贈り物だよ」




綺麗な笑顔からはウソひとつ感じさせない。




「大人になってからも仕事で悩むたび、
 いつもあの日の笑顔を思い出してた。
 俺にとって穏花さんは女神のような存在だったんだ」


「そそ、そんなもったいない言葉です……!
 女神なんて……っ、わたしには!」




どっちかというと女神よりも、女王の方がしっくり来るんじゃ……?




「君のキレイな心に惹かれた俺は、穏花さんが大人になったら絶対に婚約すると決めてた」




あ、あれ?



わたしの声はス、スルー!?



完全に神代さんの世界に入りこんでいらっしゃる!




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