小悪魔執事と恋ゲーム
「大丈夫。 こんなに可愛い子を美男子くんが
簡単に手放すはずない。 俺が証明する。」
優しく頭をぽんぽんとされ、涙がポロポロとこぼれ落ちる。
「すいません……っっ。」
「ふふ、落ちつくまで泣いていいから」
こんなに涙もろかったっけ……?わたし。
これじゃあ、まるで子どもの頃と変わらず泣き虫で。
神代さんにもまたお世話になってしまった。
……頭ぽんぽんされるの、弱いかもしれない。
お母様の温もりと重なって余計に──。