小悪魔執事と恋ゲーム




そう独り虚しさに浸っているなか──




「かわいい子、発見~♪」


「なになに! モデルか何かとか!?」




太く低い声と高くて特徴のある声。



そんな正反対な声が突然、静寂な公園に響いた。



この公園には誰もいない。



わたしだけが座っているはず。



それなら……。



今話しかけられてるのは、当然わたしということになる。



なに……怖い……っ。



知らない人の声に恐ろしくなって怯えながらも、スカートに向けていた顔を恐る恐る上に上げた。



< 76 / 439 >

この作品をシェア

pagetop