小悪魔執事と恋ゲーム
そう独り虚しさに浸っているなか──
「かわいい子、発見~♪」
「なになに! モデルか何かとか!?」
太く低い声と高くて特徴のある声。
そんな正反対な声が突然、静寂な公園に響いた。
この公園には誰もいない。
わたしだけが座っているはず。
それなら……。
今話しかけられてるのは、当然わたしということになる。
なに……怖い……っ。
知らない人の声に恐ろしくなって怯えながらも、スカートに向けていた顔を恐る恐る上に上げた。