一枚から始まったラブレター
今日のお昼ご飯はナポリタンだった。

ナポリタンと聞くと、どうしても昔の歌が好きな私には、ボヘミアンのフレーズが頭を過る。

ナポリタン、ボヘミアン。

そればっかり頭の中でメロディー化していく。


「お母さん、今日のナポリタン美味しかったね！」


「そりゃそうよ。
最後に温めた牛乳で溶かした、チーズソースがこれまた絶妙なんだから」


「本当に口の中でとろけて、喫茶店に来てるみたい」


「それは大袈裟よ」


お母さんが作るナポリタンは昔風で、ケチャップがこれでもか！というくらい麺を覆いつくす。
最後の決めては、何といってもチーズソース。
これが絶妙で美味しい。

喫茶店に出したら売れること確定だと思う。

お母さんは嬉しさのあまり笑みがこぼれ、口元がすごく緩んでいた。

しまいには鼻歌まで歌い出し、とても上機嫌。
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