君ヲ想ウ~セピア色の恋~
「おい、お前ら何してる!?

警察呼ぶぞ!」


コンビニから、厳つい男の店員が出てきて手には携帯に握りしめ出てきた姿を見て、5人はうろたえバイクに股がり一目散に逃げていった。



「大丈夫か?お嬢さんも。」



あまりに、厳つい男なのものだから花の身体がびくり、と震えた。



花を背中に隠したまま、「大丈夫です、ありがとうございます」といって二人歩いた。



俺はチャリを漕がずに、花の歩調に合わして歩く。


花の瞳がらうるうると、潤んでる。



俺はチャリを止めて花の荷物をかごに入れた。



ドン、、と壁に花を押し付けた。



「宗く‥‥‥‥んっ!!!!」



俺は、いわゆる壁ドンをし、花の唇にキスを落とした。



荒い唇が花の唇を奪う。


「ッッ。。」



唇を離して花を見ると微かに震えていた。



『花、どうして出てきた?こんな深夜に、どうして一人で、あんなとこいた?俺がそばにいないのに、なんかあっても、すぐに守れないのに、どうして‥‥ッッ』



「ごめんなさい、だって早く宗くんに会いたかったから。寂しくて怖くて、会いたかったから。


ごめんなさい」



こんなに愛しく思ったのはいつぶりだろう。



君が恋しい。


君が好きだ。
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