君ヲ想ウ~セピア色の恋~
砂利を踏み鳴らす、知らない男。


「花、やっと見つけた。今度こそ、モノにしてやる」


影から見る男の目は、黒く濁っている。


邪気の様に…………ー


彼が、私を宗くんを惑わすモノだと気づくのは先の話だ。


今はまだ気づかない。


私は、結衣と話していて気づかない。


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