君ヲ想ウ~セピア色の恋~
「まぁいいや」

ニヤリ、と笑う織夜の目には目を見開く結衣がいた。


口元に手を添え震えてる結衣。



『結衣、どうしたの…?』


俯く結衣に駆け寄ると、私の腕を掴む。


小さく呟いた。



「私のせい、




花姫が死んだの…………」と。




えっ………………ー?



結衣、何言って。



ニヤリ、と笑う織夜は、ポケット片手に姿を消していた。



これは何…か。


考えた時、“呪い”だと思った。

繰り返す連鎖。


織夜の呪いだと……
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