君ヲ想ウ～セピア色の恋～

真新しい制服に身を包み、カバンに携帯を放り込み、ドレッサーの前に座る。


長い黒髪に、クシを通し鏡の前に立つ。


そして、階段を駆け下りる。


私の１日が始まった。


『おはよー』


元気よく両親に、挨拶をして笑う。


「花、おはよ。今日から高校生ね。

頑張ってね」


綺麗な私のお母さん。

「花は元気だな、たくさん友達作ってこいな」

優しいカッコいいお父さん。



うん、と笑顔で家を出る。