君ヲ想ウ~セピア色の恋~
男は、ギロリ、と睨み付け近づいてくる。


やだ…………



どうしょう。

迫る男が、ニヤリ、と笑い壁側に追いやる。



両手で封じ込められてしまった。


いわゆる壁ドンだ。



「みた…?」

低い声が、聞こえる。



『みっ、見てない!だから、離してよ』



逃げようと、すると、両手首を抑えられてしまう。



やだ…………


怖い。


怖くて声が、出せない。
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