君ヲ想ウ~セピア色の恋~
ニヤリ、と笑う男に、気味の悪さを感じずには居られない。



「つか、お前可愛いな。


ちょっと相手してよ、俺溜まってんだよね?」


『いやー!!』


片手で腕を抑えられ、この時初めて大声が出た。


だけど、どんなに逃げようと、しても男の力にはかなわない。



シュル、とリボンを取られ首筋に舌を這わせる男に、ゾクリ、とした。


『いや………だ。やめて……』

涙で視界が揺らぐ。



涙に溜まる涙が、頬をかけた。



男が、ブラウスに手をかける瞬間……………ー




視界から、男が消えた………







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