君ヲ想ウ~セピア色の恋~
ガシャン。ビデオカメラが無残にも、粉々になって転がっていた。



理解出来ない顔をする不良達。



私を優しく抱きしめるこの温もり。



私ーーーー



知ってるこの人。



私を庇う様に立つ宗くんと織夜がいた。




竹刀を握る二人の姿に胸が高鳴る。



なんだか、懐かしい光景。


昔を、思い出す様にーー


懐かしむ様に目を細め、彼らを見た。



その佇まいは、まるでーー


侍の様だった。



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