君ヲ想ウ~セピア色の恋~
「無理だから。

花は俺の。」


彼は、躊躇わず言った。


その言葉に周りは、どよめく。


肝心のわたしは………



その言葉に“きゅん“としたのは言うまでもない。


「大丈夫?花?」




ハッ、と、気づくと至近距離の彼の顔。


一気に赤面するわたし。



『うん、大丈夫だよ!

ごめんね』


動揺を気付かれない様に、笑うわたしに彼は、笑い返してくれた。


自然とわたしも、笑顔になる。



男の子は、わたしと、宗くん、を交互に見て肩を落として歩いていった――――――――
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