君ヲ想ウ~セピア色の恋~
ざわざわ、騒ぎ出す廊下。


ニコニコする結衣と、廊下を歩いてると。

男子も、女子も頬を染め花を見ている。


結衣は耳を澄ますと、通り過ぎる男子たちの声に耳を傾ける。


「やべー、メチャクチャ可愛い‼あれ、鳴海 花だろ?普段メイクしてなくても、可愛いのに、あれはヤバすぎだろ?」


「やべ、まぢ惚れたかも。付き合いてぇ」



「まぢ、やりてー」



きっと、花は気づいてないだろうな。


自分の可愛さに。


「花、大丈夫?」


ぼんやりしている花に、聞くと。



『なんか、すごい見られてて緊張する。

私、やっぱり変ぢゃない?メイク』


はぁぁ、花なんも、分かってない。


ため息をつく。
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