君ヲ想ウ~セピア色の恋~
「てめー、なにすんだよ。


今花ちゃんと話してたのに、抜け駆けすんな!」


大河は、宗を睨みつけた。



「花は、俺のだ。


見るな、視界に入るな」


いや、視界に入るなってのは‥‥‥‥‥



「視界に入るなって、無理に決まってんだろう。


お前、意味わかんねぇ。


花ちゃんの彼氏だろうか、俺は花ちゃんを諦めないから‼じゃあな」



いい逃げか、と、結衣が呟くのを聞いた。


また、一難、去ってまた一難。



宗くんはずっと廊下を睨みつけてるし。


花は、ボケーっとしてるし。


はあああ、と大きなため息をつく結衣でした。
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