君ヲ想ウ~セピア色の恋~
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そして………その日夢をみた。



セピア色の夢を…………。。





小さな小さな5歳ぐらいの男の子。



そして………………花姫様。



「花姫様と付き合いたいな」



小さな男の子は、頬を染め笑った。



『大ちゃん、ありがとう。そうだな、ぢゃあ大ちゃんがもっと、大きくなったらね』




そう言うと、ニヤリ、と不気味に笑う大ちゃん。



「約束だよ。ぼくが、大きくなったら花姫様をお嫁さんに貰うからね。



それまで、だれのモノにもならないでね」




パチッ、と目を覚ました時、背中が汗ばみ時計を見ると深夜一時。



大ちゃん………?


だいちゃん………?



大河くん?



まさか。そんなこと。



あの小さな男の子、大河くんだと言うの?



だけどあの、不気味に笑う大ちゃんの顔。


忘れられない。
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