ある日、君から貰った愛。
「ありがと。それよりさ、とりあえず自己紹介しない?アンタって呼んだり、お前って呼ばれるたりするのは気に食わないし。」

「あー…まだ名前言ってなかったか。」

「気付いてなかったの…。」

呆れたようにそう言うと、

わかったわかった、と

笑いながら遅めの自己紹介が始まった。

「斎田 央(さいた ひろ)。中央の『央』でヒロって読む。年は26だ、まぁ覚えといてくれ!」

「へぇ…私だったらソレ、読めないや。」

「ヒロって呼び捨てで構わない!さぁ呼べ!」

なんというか…うるさい人。

そんなふうにヒロのことを考えながら

私も自己紹介を始めた。
< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop