ある日、君から貰った愛。
「じゃあ、今日はもう帰るね?また呼んでくれたら嬉しいな…」

少し照れたようにはにかんで言うと、

大抵の男は笑って了承してくれる。

この男も例外じゃない。


男の自宅から出てしばらく歩いて、

「今日も楽しかった」

という内容のメールを送り、

今日はどこに泊まろうか、と

溜息をついた。

あの男のところに泊まらなかったのは

一番最初に泊まった時に、

トイレに行くにも何するにも着いてきて

まるで監視されてるようで気持ち悪かったから。

ネカフェのほうがまだマシだ。

「でも、本当に今日はどうしよう。」

秋に差し掛かった時期、

厚着をしてない今、この夜中に

出歩くのはさすがに寒い。
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