ある日、君から貰った愛。
貰い物の腕時計を見ると、

短針は1と2の間を指している。

「1時半って…10代が出歩く時間じゃないね」

笑いながら、人気のない細い道に入った。

補導なんてされたら

たまったもんじゃない。

いくら大人っぽく見えると言っても、

若い女の子の一人歩きっていうのは

声をかけられる対象だ。

それだったら、細い道に入って

見つからないように歩くに限る。


「…おい!」


後ろから呼びかけられ、

ビクッと体を強張らせた。

思ってることって、

現実になるのかな…。
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