先生〜ずっと貴方だけ〜



高校1年の春




まだ入学して1週間




桜は満開で青い空に白い雲





「愛菜」




私を呼ぶ声





下村 愛菜



この時は16歳




「先生」




矢野 優也



体育の顧問。

それプラス私の担任の先生




「愛菜、今日会える?」





「もちろんだよ」






笑顔で答える私は



きっと心から笑えてない




「じゃぁ、放課後裏門きて」





私はオッケーサインを出して先生とバイバイした



矢野先生とはもう付き合って2年が経つ。




私が中学2年生の時に本当にたまたま道聞かれて
私の家の近くだったから案内した。



ありがとうございます




そう微笑む矢野先生に一目惚れしたんだ





その時、先生は家庭訪問に回っていたらしくて
その日だけじゃなく、度々会うことが多かった





そんな時なんだよね


先生と5回目あった時、腕を掴まれて




「一目惚れしました…」



そう言われたのは。




びっくりして私は先生を見つめることしかできなくて…



信じていいのか分からなかった




私は中学2年で、先生は大人。



「だめかな?」




だめなはずがない


私も一目惚れだったから…




「だめじゃないです…」




半泣きだっただろうな、、



すごく嬉しかったから先生の手をギュって握ってしまったの。



後々から先生の年齢聞いたら24歳ってことがわかって、私の10個上。



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