先生〜ずっと貴方だけ〜
高校2年 春
春
高校2年生。
「下村〜!」
私を呼ぶ声。
「はーーーい」
「返事が長い!」
3階から2階に移動しただけの教室
寒い冬から暖かくなり始めの春は
私をいじめてるかのように眠気を私にふりかける。
2年生になって私は小春とクラスが離れた。
私は4組で、小春は2組。
小春の担任は2年連続、矢野先生。
発表があった時から小春はラッキーなんて言って嬉しそうだったけど私からすれば気の毒極まりない。
そして私達の担任は…
「もっと短く返事できんのか?」
「はいーーー」
「なんで最後が伸びんねん!結局返事の長さにかける時間は一緒やないかい!」
突っ込みが素晴らしいあの西山で…。
私達は皆から漫才師ってあだ名つけられるほど仲が良い。
1年の時はあれだけ嫌いだったのに。
人生って不思議よね。
「はい、皆は下村のような変人にはならんよーに!!」
「「「はーーーい!」」」