先生〜ずっと貴方だけ〜

夏〜涙の貴方〜



暖かった春はあっけなく過ぎて


夏。


イライラする位暑い毎日

蝉の声がもっと暑くさせる。





あれから矢野先生は、私を1人の生徒として見てくれるようになった。



「暑いわ〜」


誰よりも大きな声で叫ぶヒト。



「なんでこの高校は、クーラーないねん」



黒板に字を書きながらグチグチ文句を吐き捨てている。


私が通ってる高校は、地球温暖化に向けて
クーラーを一昨年に撤去したんだって。


クラスにある扇風機2台を回しながら授業をしている。


正直、そんなに涼しくなるわけでもなくて…



「んまに…暑いっちゅうねん〜…
おっさん溶けそうやわ〜」



まだ文句をいい続けてる。



「ね、先生って何歳なの?」



1番前の女の子が質問した瞬間、西山への質問タイムが始まった。



「34歳です〜」

少しその子を睨みながら口を尖らせる



「えー!じゃぁ彼女とかいるの?」


「知りたい?」


ニヤニヤしながら前を向いて


「募集中や〜」


なんて、質問した女の子の頭をクシャッとした。



キュッて胸が締め付けられる


西山に触れられたその子はすごく嬉しそう。



って私、何考えてるの。




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