先生〜ずっと貴方だけ〜


2人は親しそうに喋って後から会う約束までしとった。


禁断の恋やって分かったし、矢野先生の目は、あの子が好きなんやなってすぐ分かった。



見なかったことに…そっとしておこう









それから日にちが経って国語の授業が終わった後すぐ、あくびをする下村を見た。



俺の授業、そんなつまんないか?


罰として職員室まで皆のノートを運ぶように指示を出す俺。


内心、ドキドキしとった。





放課後になって職員室に向かってる最中、足でドアを開ける下村を見つけて

ゲンコツしたった。



そそくさと、ノートを渡して帰る後ろ姿。


少し寂しかったんやんな。




自分の机でノートを点検してたら
下村の分のノートがない事に気がつく。



アイツまさか本気で忘れたんちゃうやろ?


そんな事ってあるん?


可笑しくって1人で苦笑いを浮かべてしまう。



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