先生〜ずっと貴方だけ〜



そしてまた目を瞑る


さっきまで嫌な感じだった暗闇が
少しだけ、ほんの少しだけ明るく見える。



小さな子が私を呼んでる気がした







それから私はいつの間にか寝てしまっていて…

起きたら時計の針は21時になってた


先生は?

先生、来てないの?



病室を見渡しても誰もいない…


帰ったのかな。



真っ白な天井はいつも私とにらめっこをしてるんだよ。


でもね、いつも私の負けなの


ちょっと時間がたったら目をそらしちゃうから






「に…らめー…っこ」


誰もいない病室でなにを言ってるのかわからない私の声が静かに響いてく。



「あぁー…っ…ぷ…ぷ…」




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