先生〜ずっと貴方だけ〜


色んなクラスに行って、国語を教えて
あっちゅう間に4時間目。



俺は4時間目入ってへんから見回りに出る



職員室から出て、階段を上ろうとした時


…ピリリリ


俺の携帯が鳴って画面を見たら



「おぉ?!愛菜?」


なんやなんや!

今は授業中やぞっ!



なんて思いながらも内心嬉しかったり…


ちょっと時間を空けて



「もしもし!」


元気よく出た





「もしもし?」


返答しない声




「まーなー?」



なんや?間違い電話?





『あ!愛菜!何してるの?』



お義母さんの声が聞こえる



『も〜…携帯離しなさい!』



愛菜の携帯を奪おうとする声



抵抗の声さえ聞こえない





『愛菜!いい加減にしなさい!後からちゃんと先生来るでしょう?』



ピッ





え?なんやこれ?



間違い電話でもないんやったら何?



余計わからんわ!



とりあえず、なんや分からんし
仕事終わったらすぐ愛菜に会いに行こう。




< 59 / 78 >

この作品をシェア

pagetop