君の笑顔を守る為なら私は。
*君の笑顔を守る為なら私は。
扉を開けた瞬間感じる、心地いい風。
見渡しても誰もいない。
「やっぱりここは好きだなぁ」
菜々にも内緒で過ごしたい時は
いつもここに来る
私のお気に入りの場所。
「大好きだったよ、かぁ。私頑張ったなぁ…あれ、なんで今更、わた、し泣いてる…ッの?」
彼の顔を思い出した瞬間溢れ出す涙
「ヒックッ…う…ッ……大好きだった、なん…てウゥ…嘘、だよヒックッ……」
フェンスを掴んだ手がドンドン力を無くしていき
ペタンっと座ってしまう
力が入らない。