車窓から見えるもの

後編


祖母の家の二階の窓から、誰かが、私が乗っている電車を眺めていた

「誰だろうか」

顔は何となく見たことのある顔であった たぶん親戚のあの人だろう

幼少の頃に親戚と楽しく遊んだ記憶が蘇ってきた


 「あの頃に戻りたい」  

  

    祖母の家がまた見えてきた

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