【短編】あわよくば、君と。


だって、キュンときた?とかふざけてるし、さっきなんて私に食べる時の顔ひどいって言ったくせに。

第一私のこと知りたい、とかあんたが思ってるなんて想像出来ない。


だけど……確かめたい。
あいつがどこまでが冗談でどこからが本気か。


ねえ、私あんたに期待してもいい?

今は隣にいない、隣の席のやつを想う。


今日もらったすべてのメモを手に取って席を立つ。


知りたい、教えてよ。
もっともっとあんたのこと知りたいよ。
終わりにしたくない、近づきたい。
あんたの言葉、本当の気持ち、教えて。


ねえ。
あわよくば、って願ってみてもいい?
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