ひなたぼっこ~先生の、隣~【完結編】
"私の好きな先生を否定しないでください"
高校3年の面談の日、妹尾にそう言われたんだっけ。
"尊敬していますし、今は私の目標です"
あの時から今もずっと、妹尾の目標は俺らしい。
"いつかまた、先生の隣に立てるように…"
あの言葉の意味は今となっては、教師として……同士としての意味の方だったような気もする。
勢いでプロポーズもしちゃったけど、保留のままだし。
再会してからまだ一度も、プライベートで会ったことないし。
休日も呼び出しばっかで、予定も決めれない。
妹尾も課題に追われてるだろうし。
「…そもそも、教師になったのが間違いなのか」
思わず声に出てしまった。
「先生が先生を否定しないでください」
「!?」
数年前と同じセリフー……