ひなたぼっこ~先生の、隣~【完結編】
「次の休み時間までには、職員室に戻ってきてほしいそうです」
「え……あぁ。わかった」
妹尾が嘘をつくなんてー…
「嘘も方便ですよ」
「!」
考えていたことが読まれたことに驚き、目を見開く。
そんな俺を微笑んで見ている、妹尾。
…本当ー…
「ゆっくり休んでくださいね。私は職員室に戻ります」
妹尾には敵わないなー…
準備室から出ていこうとする妹尾の腕を引っ張った。
「…先生?」
今度は、妹尾が目を見開いて振り返った。
「もう少しいいだろ?」
腕を強く引っ張り、優しく抱き締めた。