ひなたぼっこ~先生の、隣~【完結編】
「新任の教師だからな、俺の元教え子でもあるし。心配で見てるってのはあるかもしれないがー…」
「え!?妹尾先生って高橋の教え子なの?!」
「あぁ……って、知らなかったのか?」
新任の教師を紹介するときに、ここの卒業生って言ってたはずなんだがー…
まぁ、始業式に校長や教頭の話なんか聞いてる奴なんかいないか。
そうか。だから、あんまり生徒たちに突っ込まれないのかー…
「てか、いい加減に首に回してる腕を離せ」
引き離そうとする。
「痛い!痛い!高橋、いたいよー」
そんなに力は込めてないはず。
「ばっ、叫ぶなっ!!」
今、この状態で誰か来たらー…
「…高橋先生?なんかあったんですかー……?」
準備室の扉が静かに開いた。