幼馴染はどこまでも俺様過保護
私の妊娠を知った隼翔は、パーティにいらしてくれてる人達を置き去りに、拒む私を無理やり連れ帰った。
「もぅ!皆んなに悪いでしょ?せっかく来てくれたのに」
「店のお披露目会としてのめいもくならすんだだろ?後は好き勝手に飲み食いすれば良いさ!澪も居るしな!?」
「勝手にって…」
「それより聞かせてもらおうか!? 妊娠を俺に隠していた訳を?」
ソファーに座った私に向き合うように、隼翔はテーブルに腰をおろし、両膝で私の膝を挟み逃げれないからな、と、威圧的な眼を向けた。
「ごめん…黙っていた事は謝るよ…でもね?」
「でもなんだよ!?」
「亮さんに話したのは澪ちゃんで、私じゃないよ?」
「当たり前だ!澪じゃなくて、蒼海が彼奴に妊娠したって話してたら、話がややこしくなるだろ!?彼奴の子じゃねぇんだから!俺が言ってるのは、澪に話す前に俺に話すべきだろって事!俺は蒼海の夫で腹の子の父親だろ?違うのか?」
「はい…」
「はぁ?そのハイは、どっちのハイだ!?俺の子ってハイなのか、それとも、違うのハイなのか!?」
もう…
面倒臭いなぁ
「この子は…」
隼翔の子に決まってるじゃない!
他に誰がいるって言うのよ!?
「この子は私の子です!それが何か!?」
隼翔は、当然お腹の父親は自分だと言って貰えると思っていただろう。でも、敢えて私は父親が隼翔だとは言わなかった。
すると隼翔は私の言葉に目を点にした。
「……蒼…海」