幼馴染はどこまでも俺様過保護

はぁ…
なんちゅう顔してるのよ…

「隼翔…隼翔は私を信じられない?お腹の子が誰の子なのか、私から言葉に出して言わないと分からない?」

まぁ女は自分の体に宿っているのだがら、自分の子だと自信持って言えるけど、男は自分の子という確かな自信を持つのは、難しいのかもしれない。

でも、そこで疑いを持たれると、私達の愛の脆さを感じる。

私が生きてきた中で、愛した男(ひと)は父と隼翔しかいない。勿論、父と隼翔への愛は違う。私をずっとみてきてくれたなら、こんな事に不安や疑いを持って欲しくないと思うのは、私の我儘なのだろうか。

「私は隼翔以外の男(ひと)に抱かれた事ないし、私は隼翔だけを愛してるけど?隼翔以外に誰がいるの?」

「ごめん…疑った訳じゃないんだ。ただ、最初に話して欲しかった…周りから聞くんじゃなくて、蒼海の口から教えて欲しかった」

「うん…ごめんね?初めに隼翔に話すべきだった」

本当にごめん
隼翔の気持ちを考えたら
隠すべきじゃなかった

「それから、さっきの返しは何だ!?『私の子です』だぁ!?目が点になったわ!あそこは俺の子って言うのが正解だろ!?俺をそんなに怒らせたいのか!? あ"!? 罰として明日から仕事禁止だからな!」

「えっ?仕事禁止って無理だよ?来週お店オープンするんだよ?」

「店はスタッフに任せておけば良い!店に出てて何かあったらどうする!?とにかく仕事はするな!今から産休に入れ!」

仕事するなって…
こうなるから言えなかったんだよ
はぁ… 先がおもいやられるわ…

「隼翔、今から産休なんて無理だから?私が作らないで誰が作るの?」

「ちっ… 仕方ない、作る事は許すけど…外出は禁止!外出する時は、俺か母さんと一緒にな?」

はぁ…
外出禁止って
軟禁じゃん





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