幼馴染はどこまでも俺様過保護

何を言うかと思えば、澪はこれからは過保護にせず、男友達と出掛けても煩く言うなと言う。

何が条件だ!?そんな条件を飲めるか!?まぁ良い、今は澪の事より蒼海の事が先だ!

「分かった、その条件飲むから早く教えろ!」

「じゃ、これにサインして」

澪は机の引き出しからレポート用紙を出しポールペンと机に置いた。

な、なんだこれは!?

そのレポート用紙には既に…






        誓 約 書




私、桜小路隼翔は、以後桜小路澪に対して必要以上の心配、及び過保護的態度を取らない事をここに誓います。




             年 月 日





と、書いてあった。

こいつ、こんな物まで用意していたのか…

「こんな事もあろうかと前から用意してたんだよね!どうするの?サインするの?しないの?早くしないと手遅れになっちゃうよ?」と言って悪魔の様に微笑んだ。

可愛い澪がこの時ばかりは悪魔に見えた。

チッ… 仕方ないか…

俺がサインすると澪はよく出来ましたと言ってそれを引き出しにしまいご丁寧に鍵まで掛けた。

なにがよく出来ました、だッ!?だがな、そんな物は役にたたねぇんだよ!

「早く教えろ!!」

「この時間なら、多分あのカラオケかな?」

林が合コンする時は、必ず二次会はカラオケに行くと言う。なぜ澪がそんな事まで知ってるのか、突っ込みたかったが、今は時間が無い。

俺は車の鍵を持つと慌てて家を飛びだし車を走らせた。

蒼海、無事で居ろよ!?





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