幼馴染はどこまでも俺様過保護

車で蒼海のアパートまで送って来たが蒼海は寝てしまって起きやしない。アパートは3階建てのエレベーター無し、そして蒼海の部屋は3階。

仕方ないまた担ぐか…

蒼海を担ぎ上げ階段を登る。

それにしても、こいつまた痩せたんじゃないか…軽すぎるだろ?

蒼海の部屋の玄関前迄来た所で蒼海は気持ち悪いと言い出した。

「おい!待て今吐く…チッ」

蒼海は担がれたまま俺の背中にバースした。蒼海は自分の吐き出した物で顔も髪も汚れ悲惨な状態になった。勿論、俺の背中もだが、このまま寝かす訳にいかないとシャワーを浴びせようとするが、蒼海は一人で立つ事も出来ない。

「おい!蒼海しっかりしろ!」

仕方なく蒼海の服を脱がし、抱き抱えて一緒にシャワーを浴びる事にした。蒼海はぐったりとして俺にされるがままで思わず心配なったが心拍も正常の様で安心する。

って言うか、俺の方が心拍高いぞ…

シャワーを済ませ蒼海をベットへ運ぶと、服を着せないとと思っていても、蒼海の透き通るような白い肌、華奢な体に手が止まる。

「蒼海…お前が悪い…」

俺は自分の気持ちを抑え切れず蒼海の体を抱きしめ胸元へキスをした。

蒼海は父親が再婚してから、自分の気持ちをあまり表に出さなくなった。義母を嫌い、大好きだった父親をも嫌い、自分には家族は居ないと、言い続けて次第に笑顔が無くなっていった。そんな蒼海も会社(うち)で働くようになってやっと笑顔を取り戻した。だが、最近また何か悩んでる様だが、俺に話そうとしない。

「蒼海…お前には俺が居る。ずっと側に居るから…蒼海」

「ぅ…み…ず…水…」

俺は蒼海の声に我に返った。

酔っ払って気を失ってる女に俺は何をやってるんだ…





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