幼馴染はどこまでも俺様過保護
「隼翔!!何やってるのよ!?」
「お前こそ何やってるんだよ!?」
「食事を作るのは私なんだから、勝手に入れないでくれる!?」
「食うのは俺だ!俺が食いたい物作るのが、今のお前の役目だろ!?蒼海、俺にどれだけ世話になったか忘れたか!?俺をゲロまみれにしやがって!」
「スイマセン…」
それを言われると何も言い返せないけど…
「分かったら、大人しく俺に付いて来い!」
でも…お金が…仕方ないおろしてくるか…
「隼翔…ちょっとそこのコンビニでお金下ろして来るね?」
「いい!金は俺が出しておくから心配するな!?」
隼翔はそう言って、フルーツから始まり野菜に魚や肉、そして調味料。次から次とカートに入れて行き、カートは上下いっぱいになった。そして最後に隼翔は10㌔のお米を肩に担いだ。
「隼翔!10㌔って多い!そんなにあっても困るよ!」
隼翔は黙ってろと言って私の言う事は聞いてくれない。
10㌔なんて食べ切るのにどれだけかかるか…
レジで清算して貰い合計金額を見て私は青ざめた。
どうしよう…こんなお金無い…
隼翔は気にもせず車に食品を積み込み車を走らせた。
「食品で収入印紙って私初めてだよ…」
「あと足りない物は無かったか?日用品は買って無かったけど?大丈夫か?」
「うん、大丈夫。あのね隼翔…お金なんだけど…返すのは、今度のお給料出てからでいいかな?」
「金は返さなくていい!」
「ダメ!ちゃんと返すから!お給料まで待って!」
隼翔はその後何も言わずに黙っていた。