幼馴染はどこまでも俺様過保護
「蒼海がアクセサリー作家miu-la-umi ??!!」
突然聞こえて来た声とガタンッと音がした。私は驚いてそちらを見ると観葉植物で仕切られた隣の席に隼翔居た。
どうして隼翔が居るの??隼翔は今インドにいる筈じゃない。なのにどうしてここに居るの?
すると隼翔は私達の席に移動して来た。
「隼翔、いつから居たの?」
「始めから」
隼翔は会社へ向かう途中私の姿を見て追って来たと言う。
「それよりアクセサリー作家miu-la-umiが蒼海だって言うのは本当なのか?」
「………」
「黙っているって事は本当よね?あなたの高校時代の友達のお母さんに聞いたのよ?アクセサリー作家miu-la-umiは蒼海じゃないか?って」
高校時代の友達には、高校を卒業してから会っていない。ここ何年も連絡も取っていない。私はあの頃何人かの友達には作って物をプレゼントした事がある。その中にお母さんの誕生日にプレゼントしたいからと頼まれた事もある。
まさかそんな所からバレるとは…
「これから和也にはもっとお金が掛かるのよ?こんなはした金じゃ無理だから、アクセサリー作家miu-la-umiのマネージメントを私に任せてくれないかしら?悪い様にはしないから?」
私は自分の人生…26歳って時間のうちどのくらい無かった事にして来たのだろう…
これからもこうやって自分の人生を捨て続けて行くのどろうか…
この親子の為に…
この世に神様は居るのだろうか…もし居るとしたらいつ迄私に試練を与え続けるのだろうか?
それとも、これも私の人生と受け入れなくてはいけないのだろか…
「お断りします!!」