幼馴染はどこまでも俺様過保護

会場に到着すると隼翔は「会場の方頼んだ」と言って最終確認の為にホテルの担当者の元へ行った。

私は会場へ入り私の作品を見て回る。少し配置を変えては、照明のあたり具合とを調節する。

うん、これで良い。
さぁ受付の準備に行こう。

受付で顧客名簿に目を通していると、本社の人や各店舗のお手伝いの人達が到着する。

「おはようございます。今日は宜しくお願いします」

皆んなに挨拶をし担当を振り分、会場の案内図を渡し各自で確認してもらう。

「林さんは、顧客名簿にもう一度目を通しておいて下さい」

林さんは、はい、と言って名簿に目を通し始める。

「あーあー、私もドレスアップしたかったなぁ」

「え?」

私達は裏方に徹する為、極一部の人間以外、会社の制服を着用する事になっている。勿論、制服の無い男性社員も黒か紺、もしくはグレーのスーツを着用する。

「だって、折角のパーティなんですよ?」

パーティだから自分も華やかに着飾りたいらしい。

「私達は裏方なんですもん、仕方ないですよ?林さんは制服でも、私と違って綺麗だから、良いじゃないですか?」

林さんは、私にももう少し化粧したらと言うが、これが私、このままで良い。

さぁそろそろお客様もお見えになる頃、粗相の無いようにしないと!





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