Bule Sky
いつもの風景
「今日も綺麗だなぁ~」

あたしのお気に入りの場所。

家のすぐ近くにある、小高い丘の上にある公園。
でも、小高い丘の上にあるから、歩いてでしか入れなくて、公園って言っても遊具はブランコしかなくて。

だから、子供達からは人気はなくて、しかも人目につきにくい場所にあるから人はいつもいない。
でも、あたしの地元の町が一望出来るから、大好きな空が近くで見れるから、あたしはこの公園が好き。

いつもこの公園に足を運んだ。

なんでだか分からないけど、この公園に来ると心が落ち着くんだ。

この公園のことは誰にも言ってない。

大好きな空を独り占めしたいから。

ゆいつの遊具のブランコに座る。

町が、空が一望出来る。
やっぱりこの公園はあたしのオアシスだ。

「やっぱり。ここに居た。」

誰も居ないはずなのに、声が聞こえた。

「美空だろ?」

「帝斗!?」

あたしの前にはさっき別れたはずの帝斗が立っていた。

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