下町コインランドリー
そんなこんなで、次の給料日までアパートの目の前にあるコインランドリーへ通う日々が始まったのですが
「うーーーーーん」
ニットはどう洗うのが正解なんだろう。
そんなことを考え、両手でニットがたくさん入る大きな袋を抱えながら、コインランドリーへの道のりをてくてくと進みます。
「こーゆーときは、調べるのが1番!!!」
コインランドリーの目の前
これから迎えるニットとの戦いに勝つべく、コートのポケットに入っている携帯電話を取り出そうとしたとき
「う、わ!!!!!!!」
小さな段差につまづき、前のめりに倒れていく体
体を守ろうと条件反射で伸びる両手
それによって飛んでいくニットたち
「いたたた…………」
あー、もう、最悪!!!!!
キレイに転んだあと顔をあげると、ニットたちはそこら辺に散らばっていました。
なんでこんなに洗濯運がないんだろう
そう思い、少し涙目になりながらニットを拾います。