ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
机は長机で、1つの長机に2人座っている。
年齢は様々で、20代から40代くらいまでの人がいる。
ホワイトボードを前にして、わたしと男の子は一番左の一番後ろの列。
後ろにはかなり広いスペースが空いている。
周りの人と比べたらかなり若い世代になる。
「まずは皆さん自己紹介からしましょうか」
センター長が“はい、ではこちらから“と、わたしたちの列を指名する。
前の人から順番に立ち上がって、名前と年齢を言っていく。
わたしたちの前の席の人は50歳らしい。
こんな年齢の人もこの資格取りに来るんだ、驚いた。
次は隣の男の子の順番だ。
男の子はイスを引き、立ち上がる。
「アイザワアキです。高校卒業したばかりの18歳です。よろしくお願いします」
目尻を下げて、口角をくっと上げた男の子。
やっぱりこの子は癒し系だ。
この笑顔はずるいな、可愛い。
18歳か。
ちょっと前まで高校生だった子って思うと、2歳しか離れてないのにもっと離れている感覚になる。